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コミュニティユースワーカー活動報告

NPO法人PIECESが運営するコミュニティーユースワーカーの活動報告ブログ

CYW初の試み!伴走型の就労体験

コミュニティ・ユースワーカー1期生の坂牛です。

先日より行われているCYWの説明会後に、私が関わっている若者の、転職に向けてのサポートを行いました。

今回彼が取り組んだのは、PIECES内部の事務作業の仕事です(CYW2期生募集の説明会アンケートのパソコン入力)。実際の仕事を体験することで、彼の作業能力や特性に対してお互いに理解を深めることが、目的でした。

彼はいま、強い思い入れがある職場への転職を考えているのですが、そこには様々な課題が存在しています。その1つが、彼はいままで障害者枠で雇用されていたため、一般の就労環境で働いた経験がないということです。彼は学校での勉強がうまく行かなかったことをきっかけに、軽度の知的障害手帳を取得しています。しかし、障害者という立場に付随する理不尽な体験から、いまは一般就労枠としての転職を考えています。その際本人が、自身の抱える困難を特別な配慮を必要とする「障害」とみなすか、学習と訓練によって克服できる状態とみなすかは、重要な判断事項です。その判断材料として、今回、就労体験プログラムを実験的に実施しました。

また、今回の就労体験を実施するにあたって、本人とは「良い失敗ができるといいよね」と話していました。もちろん仕事が出来るに越したことはないのですが、例えそうでなかったとしても、失敗によって様々な可能性が拓かれます。彼はそうした失敗を経験する機会すら、人生の早い段階で剥奪され、他人に強いられたと感じさせる生き方の中で無力感を覚えてきたのです。

就労体験を実施してみて分かったことは主に2つです。一つは、現在の彼の職場環境に関して気になる点。もう一つは、彼の勤労態度の良さ。前者に関しては、集中して作業するのが困難な環境であることと、本人には学習する意欲があるにもかかわらずスキルアップの機会が無いことです。後者に関しては、当日もそれなりの騒がしさがあったにもかかわらず集中して作業できていたことや、指示通りの作業ではなく自分なりの工夫を取り入れていたことです。彼はエクセルというソフトをほぼ初めて扱うこととなりましたが、現時点では、上達の可能性は見出されます。

今後は就労体験プログラムを、就労支援の専門家と相談して設計する必要性を痛感しています。また、そもそも彼の「障害」と診断されている状態に関しても、専門医の連携してお互いに理解していく必要性を感じています。

私たちはこれから、早い段階で「仕事」を体験出来る機会、「失敗」を出来る機会を作っていこうと思っています。社会に出ていきなり失敗することで傷つき、社会に出ることが怖くなってしまうこともあるかもしれません。でも、安心できる場でたくさん失敗を重ねていくことで、成長できる機会や自分の特性がわかっていくと思います。

私たちは丁寧に寄り添っていきながら、徐々に、仕事の適正や成長できる機会を作っていこうと思います。