コミュニティユースワーカー活動報告

NPO法人PIECESが運営するコミュニティーユースワーカーの活動報告ブログ

10代ママ支援スタート!

◆PIECESにおける10代ママへの支援

現在、ある支援機関や団体と連携し、10代ママをサポートする体制を作っています。10代ママからの相談は、主に、とある支援期間からの紹介による相談と、もとからPIECESが関わってきた子たちの妊娠出産の相談があります。
(普段、PIECESでは、他のNPOと連携しながら学習支援や居場所作りを行っているのですが、その卒業生の中には、子どもが生まれたという相談をしてくれるケースがあります。私たちは、途切れず継続的に関わる支援をつくっていきたいため、こうした相談にも対応をしています。)

10代ママが抱えている課題は様々です。
シングルマザーだったり、働いた経験や学歴・資格もないなかで、子育てと仕事を両立させなくてはなりません。子育てをしながら働くことは簡単ではありません。特にシングルマザーの場合、自分自身の親からの支援も受けることができない場合、孤立した状態で子育てをしなくてはならなかったりまします。当然就労にも制限がかかり、かつ高校を中退しているとつける仕事も限られてしまいます。そのような子たちに対して、私たちは主に、悩みを話せる関係作り、居場所作り、高卒認定公的支援の情報提供、窓口への同行、就労支援などを行ってます。

具体的には、まずは丁寧に関わり、悩みを聞けるような関係を築きます。
多くの10代のママが高校を中退しています。それぞれの進路や就職面の希望を聞き、必要があれば高卒認定の勉強を教えます。
子育てに不安を抱えることも多いので、助産師や地域のお母さんに協力してもらい、子育てに対するアドバイスや適切なフィードバックをできる環境を作ったりもします。他にも、保育園の手続きや様々な手当をもらえていないこともあるので、行政の窓口の方々につなげ、適切な支援を受けられるようにつなぎます。就労に関しては、就労支援機関と連携し、情報交換、就職のアドバイスなどを行っています。


◆CYWとして、10代ママの支援をする上で気をつけていること

PIECESは、10代ママに高卒認定試験のための勉強を教えたり、悩み事を聞いたりするなか関係を作っています。今後は、気持ちに寄り添いつつ、地域の団体や人、就労先など10代ママが様々なモノ・ヒトと繋がる援助をしていきたいと考えています。
そのなか、一方的な援助にならないよう、気持ちに寄り添いながら、ゆっくりと関係を作り関わっています。

10代ママと関わる中、複雑な家庭環境を知り、自分は何ができるのだろう、ともどかしく感じる場面は多くありました。保育士として働くなかで、日頃子ども達とは関わっていますが、10代ママの公的な支援方法については知識が不足していたり、10代ママの気持ちに寄り添えているか不安になったりすることがよくあります。

しかし、支援期間の方と情報を共有し、それぞれの立場で自分は何ができるか、という視点を持って今は10代ママと関わっています。ママと年齢が近い立場だからこそ、気軽に話せる存在になれたらいいなと感じます。
そして、ママにとって、信頼できる大人、頼ることができる大人が1人でもできたらいいなと感じているからこそ、今後は仲間と一緒に関わり合っていく体制を作りたいと考えています。


◆今後の展望

今後は、teen pregnancy unitを設立していく予定です。teen pregnancy unitとは、10代ママのための学校やシェルターのことを指し、イギリスやニュージーランドに既存のものがあります。この日本版を作り10代ママの学びの場や子育てサポートを作ったり、就労支援など行ったりしていきたいと考えています。
本日は、そのキックオフのMTGを行いました!
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公的機関や専門家の方などと連携し、包括的に10代ママをサポートしていきたいと思います。

CYW1期
塚原萌香