コミュニティユースワーカー活動報告

NPO法人PIECESが運営するコミュニティーユースワーカーの活動報告ブログ

貧困、虐待など様々な課題を抱える子ども達に関わる支援者育成プログラム

様々な課題を抱える子ども・若者に途切れない「つながり」を届けるコミュニティユースワーカー。

NPO法人PIECESがCYW育成プログラムを作り、CYWが様々な課題を抱える子ども達に寄り添う体制を作っています。

私たちは、専門家だけでなく、市民ももっと子どもを支える担い手になる必要があるのではと考え、子どもに関わる「市民」の育成を始めました。

それがCYW育成プログラムです。

 

◆6ヶ月の研修プログラムで学ぶこと

CYW育成プログラムは、6ヶ月間を研修期間とし、1期最大8名のCYWが研修を受けます。

プログラムの前半では、子ども達と信頼関係を構築するために必要なマインドセットを身につけるため、子どもの発達段階を知り、アセスメントを学び、自分の価値観を外して子ども達と関われるよう学んでいきます。

後半の3ヶ月は子ども達に多様な大人をつなげるCYWだからこそ必要な営業スキルやネットワーク作りの方法、また支援の届きにくい子達へのアウトリーチなど実践に必要なスキルを学んでいきます。

こうして6ヶ月を経て、子ども達と信頼関係を構築し、そして多様な大人や支援機関などを繋げられるスキルも持ち合わせている支援者に育成していくことが目標です。

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◆ゼミ形式の研修

CYW育成プログラムでは月に2回「ゼミ形式」での研修を行っています。

CYWは実践に重きを置いたプログラムで、支援者育成をしていく上で座学で知識を身につけるのではなく、必要な知識を実践の振り返りを通して身につけていきます。

毎回2人が1ヶ月間の動きや具体的な事例、気づきや学び、課題などを30分ほどシェアし、その後の30分で全体で質問し合います。

個々人の活動を振り返り、なぜそのような関わりをしたのか、どのような意図を持って活動したのか、課題を解決するにはといった観点でフィードバックし合います。

CYWは全員が同じ対象で同じアプローチの支援をしているわけではなく、10代ママ、高校中退、不登校、非行少年、引きこもりなど様々な子ども達と関わっています。それぞれの観点でのフィードバックをすることで様々な見方、関わり方があることを知り、自分の関わりを見直すことにつながります。

そして、PIECESのメンバーである児童精神科医や社会福祉士などが、必要だと思うトピックを抽出し、最後全体で必要な知識をインプットしていきます。

 

◆チームでの学び合い

また、「ゼミ形式」で行うもう一つの理由は、チーム感の醸成です。

様々な課題を抱えている子達を支援するため、一人で抱えこむ状況を作らないためにも、1期生はチームとして動き、それぞれの動きを誰かが把握している状況を作っています。

それぞれが違う関わりをしてはいますが、個々に独立するのではなく、互いに意見交換をしあうことで、を届けようと切磋琢磨しています。

 

◆1期生のみんなの声

信頼できるみんなの意見を聞きながら、子ども達と関わっていくので、一人で抱え込まないようになっている。

年齢も立場も考えも違うCYWだからこそ、それぞれの視点から学べることが多い。

子どもへの様々なアプローチや関わり方があることを知り、自分の関わり方を見つける良い機会となっている。

1期生は、子ども達の「個別支援」に取り組む人、「プロジェクトの立ち上げ」を行う人、「CYWの運営」を手伝う人、子どもへの関わり方も多様ですが、CYWの働きも多様です。

その他の声はこちら。

www.pieces-cyw.net

 

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