コミュニティユースワーカー活動報告

NPO法人PIECESが運営するコミュニティーユースワーカーの活動報告ブログ

高校生VJユニットデビュー

高校生VJユニットデビュー

 
PIECESでは現在、子ども達のニーズの多いプログラミングを学ぶ機会を作っています。これまでに、scratch, hour of codeなどを用いてゲームを作ること、企業にお邪魔し、社員との交流、パソコンの解体、組み立て、など、様々な機会を作ってきました。
 
今年の初めくらいには、vvvvというビジュアルプログラミング言語を使って、映像を作っているコミュニティ、

vvvv Japan Communityに高校生を参加させてもらい、第一線で活躍している方々に直接教えてもらう機会を作ってもらうことができました。

 
・vvvvとは
・第一回目の様子。
 
こうした機会を通じて、定時制の高校に通いながらバイトを一生懸命頑張っていた子が自分でパソコンを購入し、大学に進学したい!と意気込む子まで出てきました。
 
そして、今回フォトグラファーの高野裕二さんからのお誘いで、イベントに招待してもらいました。
高野裕二さんはクラブイベントで写真を撮るなどしていたそうなのですが、高校生が映像を作っていることを話したらVJの枠を高校生にもらえないかクラブ側に掛け合ってくれました。彼らが作った作品を見て、興味を持ってもらい、高校生の枠を作ってくれました。せっかく出るならユニットを作って欲しいと言われ、高校生VJユニットが生まれました。その名も「Dully’s」
1ヶ月後に迫ったイベントに向けて彼らは10本ほど映像を作らなくてはいけなくなり、みんなで作戦会議をしました。
 
・VJデビューするイベント

f:id:pieces-org:20160824020511j:plain

 
最初は、こんなもの作りたい、こんな映像がいいなど盛り上がっていたのですが、日が経つにつれ、打ち合わせも「面倒くさい、いかない笑」など言ってこない、延期になることも多々ありました笑
会場の下見もさせてもらい、イメージを膨らませ、彼らがやる気を出したのは3日前。
ギリギリになり、vvvvを紹介してくれた吉岡純希さんに助けを求めました。
自分たちで頑張って作った映像をどうやって映すか、映像の切り替えをどうするか、当日のセッティングなどを助けてもらいました。純希さんがいなかったらどうなってたことやら。。笑
 
本番前日に純希さんが時間を作ってくれ、作品の最終調整をしてくれました。次の日の朝8時までに最後作品を仕上げて、純希さんに送って本番を迎えることとなり、みんな徹夜で作品を仕上げました。
本番当日、事前に映像の切り替えをテストしようと早めに集まろうと決めました。前日徹夜したメンバーは頭痛いと遅刻!笑
さすがDully’s、安定のだるさ。
だいぶ遅れてきたメンバーと純希さんが合流し、最終調整。パソコンが熱くなって処理速度が遅く、映像がカクカクしてしまうなどトラブルがあったものの、なんとか対策し、本番を迎えられるまでになりました。
みんな本番を前にしてだいぶ緊張していました。
会場に行くと、みんなリハーサルしていて、だいぶガチな雰囲気でした。
フランスから来た黒人のアーティストが来た時にはみんな「あいつガチだ!」と騒いでいました笑
 
様々な人の助けを借りて本番を迎えたDully’s。
 
当日の様子はこちら。
 

f:id:pieces-org:20160824015939j:plainf:id:pieces-org:20160824020603j:plain

 

f:id:pieces-org:20160824020716j:plainf:id:pieces-org:20160824021011j:plain

 

f:id:pieces-org:20160824020822j:plainf:id:pieces-org:20160824020838j:plain

 

 
直前までだるいと言っていたやつらがかなり集中して、映像を流し、エフェクトをかけていました。しかもうまい!
実は、事前に作った映像をただ流すだけでなく、会場の音楽を解析して、その場で映像を作りだしているんです。会場の音楽に合わせてエフェクトをかけていくのですが、初めなのに全く違和感がなく、会場の音楽に合った映像を作っていました。
 
かっこいい音楽に自分たちが作った映像をうつし、エフェクトをかける。彼らにとってこんな刺激的な体験は他にないと思います。
1時間の枠を終えた彼らは、次はこんな作品を作る、もっと極めたい!と熱く語っていました。見た人に感想聞いといてと自信ありげに話していた子もいます。
普段はチャラチャラ遊んでいて、ほとんどやる気のない彼らですが笑 こうした機会に触れると驚くほど才能を発揮します。
こうした本物に触れることで彼らの新しい側面が見え、将来の可能性が広がっていくのだと思います。
大人に混ざって、子ども扱いせず、1プレーヤーとして招待してくれた高野裕二さん、彼らの面倒くさがりに諦めず付き合ってくれた吉岡純希さんありがとうございました!
これから彼らがまたVJできる機会や高校生VJ人口を、vvvvの人口を増やしていこうと思っています。
 
Dully’sを呼びたいイベントがありましたら是非お声掛けください!